①財布や通帳が盗まれたという(物盗られ妄想)
・お茶を飲ませたりして、関心をそらしましょう。
・一緒に探すことを提案し、行動を起こしましょう。
・探してもないことがわかっているものや、毎回時間を
かけることがたいへんな場合は、別の代替品を用意
しておき、渡して納得させましょう。
〔繰り返される場合は〕
・財布などは最低限の小銭を認知症の方が保持し、
あとは家族などに預けておきましょう。
・入れる場所を決めておきましょう。
・よく隠す場所の見当をつけておきましょう。
〔言わないようにしましょう!〕
「冗談じゃないわ。私が盗るわけないでしょ」
「どこかにしまい忘れたんじゃないの?」
「ちゃんと探したの?」
「自分で隠したんじゃないの」
②存在しないものが見えたり聞こえたりする(幻覚)
夕方や夜間、天気の悪いとき、昼寝のあと、体調の悪いとき、
視力障害や聴力障害のあるときなどに、実際にないものが見
えたり(虫がいるなど)、聞こえたりする
〔その場で対応〕
・訴えを受け止めましょう
(本人には見えたり、聞こえたりしているので、否定しない)
・話のつじつまを合わせましょう
嫌がっているものが見えるようなら、追い払ったり、片付ける
格好をしましょう
〔おさまってから(ふだんからの)の対応〕
・照明の工夫によって、部屋を明るくしましょう。
・幻覚を誘発しているもの(壁のしみなど)があれば取り除いて
おきましょう。
・視力、聴力の障害があれば調整しましょう
〔言わないようにしましょう〕
「そんなもの見える(聞こえる)わけないでしょ」
次回は認知症介護の具体的対応法(中編)について解説します。
(参考・抜粋 エーザイ株式会社ホームページ)
http://www.e-65.net/
2012.12.04更新
認知症介護の具体的対応法(前編)
投稿者: